スマホとライフスタイル

ITは確実に人間のライフスタイルを変えてきました。
そしてこれからも、このまま続くかに見えるこのライフスタイルを良し悪しを別として変えていくでしょう。

私が米国製のスマホを手に取ったのは2011年10月でした。それまで、何年もお気に入りの携帯電話を使っていました。既によく手になじみ、目をつぶっても使えるほどでした。古くなったかと思っても、格段の不便さは感じませんでしたね。

しかし、2011年3月11日東日本大震災が起こった時から、ライフスタイルが変わってきました。あるものが無いことに気がついたのです。それは「緊急地震速報」の機能です。
震災以降、大きな余震が続く中、私の携帯電話だけが何も教えてはくれません。テレビやラジオを職場でつけっ放しでいられれば良いのですが、何もありません。
周囲に人がいれば、その人の携帯電話が地震を教えてくれますが、誰もいない一人だけ職場に居た時には分かりません。たった数秒前でもいいから大きな地震を教えて欲しい、携帯電話を買い換えようってその時思いました。
同時に、それまでポツポツとやっていたツイッターも、震災関連で情報を探そうと思うと、スクロールが携帯電話では大変になってきました。ここで私は「買い替えは携帯電話じゃなくて、スマホにしよう」と思いました。

米国製のスマホを購入すると、中身は基本的なものだけ。「アプリって、何を入れたらいいの?」という疑問をツイッターなどでユーザーの人たちが教えてくれます。
気になる地震の震度や津波情報も、アプリのウェザーニュースでいち早く教えてくれます。突然停電になってしまって懐中電灯が分からない時には、LEDライトのアプリまでありました。緊急時に押すとブザーが鳴るSOSアプリもあります。そういったことを教えてもらいながら、共通の趣味の人と仲良くなっていきました。

ライフスタイルは人間関係にも及びました。ユーザー同士仲良くなるとLINEなどで非公開で内輪でやり取りが可能です。「今度ランチしようよ。どこにしようか?」という相談も、LINEのトークを使えば一度に数人で会話(チャットのようですが)できます。
このLINEはパケット定額制に入っていれば通話無料のようなものなので、遠くにいても気にせず友達と話す事ができます。

また、140字しか一度に呟けないツイッターも簡潔ですが、もっと書きたいという場合にはフェイスブックがあります。旅行に行った時などは写真と文章をUPして、ブログや日記代わり。古くからの友人となかなか会えなかったけど、写真をUPしながら近状を話しできる。もう遠くじゃないんだなと思える瞬間は素晴らしかったです。

スマホにしてから「何かを調べる」ということの手間を惜しまなくなりました。さっとスマホを取り出して検索をかければよいだけなのです。音楽が大好きな私は、音楽プレーヤーと二台持ち歩かなくてもよくなりました。本が好きで、すっかり本棚を埋めてしまった私としては、本棚要らずの電子書籍が持ち運び重量もなくて嬉しいです。

古い携帯電話に執着していた私が、すっかりあれこれIT機器をさぐりはじめて楽しんでいます。ライフスタイルはそれに応じて便利になっていき、馴染むともう手放せない感じがします。慎重に、注意深くなければいけない場面もあるIT関連ではありますが、その他に私のマイナス面といったら「疲れ目・肩こり」くらいでしょうか。

こんな素敵な革命を起こしてくれたIT業界のエンジニアのみなさんに感謝です。

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